今年5月末あたりに、9株のにんにくを収穫。その結果と今回の栽培方法から、次回に向けての改善点をまとめました。にんにく栽培は2年目。私の育て方でちょっとうまくいってなかった部分は、もしかしたら初心者がやりがちな失敗なのかもしれません。ですので、今まで小さいにんにく球しか収穫できなかったり、今年からにんにく栽培を始めようとしている方には少し参考になる部分があるかも?
植え付けは9~10(11)月と言われていますが、にんにくの植え付けは暑さがある時期は避けた方がよく、特に今年はまだ残暑が厳しいので、まだ十分間に合いそうです。(一昨年は10月20日に植え付けましたが、無事収穫できました)
にんにくは比較的収穫しやすい作物でもありますし、ペットボトル栽培だとわりとお手軽なので、育ててみるととても楽しいです。成功率の高さをお求めなら、種子用にんにくを植えることをおすすめ。ネットで買える、手軽な量とお値段の種子用にんにくもご紹介しています。
今年収穫した9個のうち、4個はジャンボにんにくです。まだほとんど料理にも使っていない状態で結構量もあるので、今年のにんにく栽培はお休み。検討の結果見つかった改善点は、来年試す予定。
植え付け状況(2023年・秋)
昨年10月に植え付けたにんにくは3種類。
- お隣県産にんにく(食用で余っていたもの)
- スペイン産にんにく(食用で余っていたもの)
- 県内産ジャンボにんにく(種子用を購入)
それぞれ1個をペットボトルに、残りを畑に植え付け。
【植え付け手順や、失敗しにくい品種の選び方(重要)など、詳細はこちら】
上の記事で紹介していますが、料理に使ったにんにくの余りでも栽培可能です。しかし中には芽が出ず、株としてうまく育たないものもありました。種子用にんにくとして売っているものの方が、発芽率やその後の生育は良いようです。
【「余りにんにくを植え付け・芽が出ない問題」について】
ネットで手軽に買える種子にんにく
まずはご近所のホームセンターの園芸コーナーを覗いてみてください。以前はネット入りの大容量のものしかなく、こんなにあっても困るなと買えないでいたのですが、昨年から100g単位のバラ売りが! 気軽に買える量のものが置いてあるかもしれません。
ネットでも少量で売ってないのかなと見てみると、わりとリーズナブルなものがある! なるべく量が少なめで買いやすい価格のものを探してみました。植え付け期間は9~10(11)月と言われていますが、今年は残暑が厳しいので、例年より植え付けが少々遅くなってもおそらく大丈夫なのではないでしょうか。
【暖地向き】

【寒冷地向き:ホワイト6片】

植え付け後にやったこと

- 水やり
ペットボトル栽培のもののみ、土の乾き具合を見ながら行っていました。地植えの物はマルチをしていたこともあり雨まかせでしたが、水不足になるということはなく順調に育ちました。
- 追肥
植え付け1ヶ月後あたりと、2~3月の時期に追肥。
前年はペットボトル栽培だけやっていて、水はけの悪い畑の土を使っていたため、肥料成分の蓄積が懸念されました。それで液肥の追肥回数を1回にしていましたが、それでは足りなかったようで、収穫できたにんにく球は小さめという結果に。
それを踏まえて今回ペットボトル用の土は “花と野菜の培養土” を使ったところ、水はけはだいぶ良くなった印象。なので調べた栽培方法どおり、追肥時期ごとに2回追肥を行いました。
- 冬越し対策
ペットボトルを簡易温室に移動(畑は植え付け時にマルチあり)
【追肥と冬越し対策についてはこちら】
収穫結果
育った株はすべて収穫できたので、一応成功とは言えると思います。しかし出来は様々。
地植えした方は、もともとのにんにく球と大差ないくらいのサイズのものが収穫できました。しかしペットボトルの方はだいぶ小さい……。畑とペットボトル栽培で差がつくのは当たり前ですが、畑のわさわさと立派な葉っぱに対しペットボトルの株はかなり細くて頼りない感じで、もうちょっとしっかり育ってもいいのでは?という印象でした。株の具合からすれば、収穫したにんにく球の大きさの違いは相応の結果になっていると思います。
収穫したにんにくの写真です。
畑のにんにくは立派! ペットボトル栽培は去年より若干小さくなってしまうという、残念な結果に……。追肥を増やしてこの結果。ということで、原因と思われることを下記にまとめました。
*収穫してから写真を撮るまで日数が空いてしまい、大きさが同じのお隣県産とスペイン産がどっちだったかわからなくなってしまいました💦



次回栽培時の改善点(初心者がやりがちな盲点かも?)

畑栽培はうまくいったのでこのままの方法で良いとして、ペットボトル栽培での改善点を考察。
株の状態=収穫できるにんにく球の大きさ
ということになるので、前回・今回のペットボトル栽培には、丈夫で立派な株に育つために必用な肥料が足りてなかったと思われます。なので次回は、肥料の量を増やす!
肥料のやりすぎは病気につながったりもするので、気をつけたいところではあります。だけど初心者だと、どちらかというと恐る恐るで肥料の量も控えめになりがちな気がしますので、「ちょっと多いかな」と思うくらいの量でちょうどいいのかもしれません。
肥料を与えるタイミングは次の2つ。
追肥
土の水はけに問題はなかったが、2回の追肥で足りなかった。ということは、今回同様に液肥を使うのなら、“液肥であれば規定の希釈率で薄めたものを3月までに4、5回に分けて行ってもよい” という記事 を参考に、追肥回数を増やしてみようと思います。
土づくり
今回は “花と野菜の培養土”を使い ました。培養土のパッケージには “厳選堆肥使用” と書いてあったので、肥料を足したりせずそのまま使用。この度確認したところ、「元肥入り」「このまま植え付け可」といった記載は特にありません。堆肥は入っていても、このまま使用していいタイプの土ではないことを見落としていた💦 マニュアルどおりの追肥で肥料が足りなかったということと考えあわせると、元肥が十分でなかったことが、小さい球となった1番の原因と思われます。(もしかしたら石灰の混ぜ込みも忘れていたかもしれない……)
まずは土づくりの時に元肥をしっかり入れて、その後の株の様子で追肥量を増やすか考えることにしようと思います。
「2024年にんにくの収穫結果」のまとめ
育った9株からはすべて収穫できたので、とりあえず成功。
畑栽培の方は、十分大きく育ったにんにく球が収穫できました。
が、ペットボトルに植え付けた方は栽培中から葉の茂りも頼りなく、株が細くて弱々しい状態だったため、相応とはいえ小さな球になってしまいました。
去年の結果も合わせて考察した結果、改善すべき点は「肥料不足」。肥料過多になるのを恐れるあまり、控えめになりすぎていたようです。
・元肥を十分に入れる
・株の状態に合わせて追肥量が少なくなり過ぎないように気をつける
株の状態=にんにく球の大きさ
なので、葉の茂りが十分でないとにんにく球は大きくなりません。株がしっかり育つには、十分な肥料の量が必要です。慎重な性格の方はマニュアルは参考程度に、実際の株の状態から判断して恐れず肥料を増やしてみると、より充実した収穫に近づくかもしれません。
私の次回の目標は、 “ペットボトル栽培でわさわさの葉” です🪴