現時点での基礎年金(国民年金)給付見込み額を簡単に計算する方法

ねんきん定期便と年金手帳と電卓 暮らし
当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

基礎年金(国民年金)見込み額は、年金事務所に出向いたり電話で問い合わせたりしなくても、自分で簡単に計算できます。(今回の記事は、厚生年金については含まず)

ねんきん定期便では、「老齢年金の見込み額(年額)」をお知らせしてくれます。それは今の雇用条件が続いた場合の見込み額となっています。それよりも私は、「とりあえず今まで納めた分に対しては、どのくらいの見込み額になっているのか」を知りたいとずっと思っていました。
この度、年金事務所の窓口でお聞きしたことから、国民年金の給付見込み額が簡単に計算できることがわかり、今後のシミュレーションもできて、本当~~~~にすっきりしました!
はっきりしたことがわからずもやもやしていた方、必見です。

また、年金事務所は混むというイメージがあったのですが、今回利用してみてわかった「待ち時間なしで窓口相談するコツや、保険料免除を受けた期間の年金額」についてもお伝えします。

楽天モーションウィジェットPC用
スポンサーリンク

知りたいのは今まで納めた額に対する給付見込み額

3段階で増えていく、積み上げられたコイン

年金定期便に記載されているのは、今の雇用条件が続いた場合の給付見込み額です。このままずっと勤めることができれば良いけれど、とりあえず現状で納めた分に対していくらの給付見込みとなっているのかが気になりませんか? 

在職中は税金や社会保障費は天引きされていますので、特に気にしたこともありませんでした。しかしこの度整理解雇となり再就職の道も選ばなかったため、国民年金を自分で納めなければなりません。年間約20万の出費は大きいですし、これから60歳まで結構な金額を納めることになるので、それに対する年金支給額があまりにも少ないようなら免除を受けて出費を抑えるという選択もあるなと思いました。
前々から現時点でいくら支給されるのかということは気になっており、免除についてお聞きしたいこともあったので、年金事務所窓口を訪ねてみました。

いざ、年金事務所窓口を訪問

向かい合わせに座り、職員から説明を受ける女性

混む印象があったので、余裕を持って受付開始の8:30前に到着。駐車場に入る手前の道路に「ウインカーを出してお並びください」と立札があったので、混む時間帯は確かにあるようです。駐車スペースは20台ほど。今回3台くらいしか車はなく、楽々駐車できました。でもちょっと狭い。(汗)

時間になったので、総合案内へ。3人ほどの利用者は、もうそれぞれの窓口の前にいました。総合案内(まずここで受付)に列はなくすぐに用件を話すことができ、書類記入と該当窓口の案内がありました。
実は2件聞きたい事があったのですが、それぞれ窓口が違うので、両方いっぺんには受付ができないとのこと。優先する方をまず受付しました。
該当する窓口では私が1番だったので、職員の方が出てくるのを少し待ったくらいで、スムーズに相談できました

1つ問い合わせが終わり、もう1つの聞いてみたいことを待たずに聞ければと思って総合案内に行くと、「今、1人相談者の対応をしていて順番としては次なのですが、窓口の内容的にある程度時間がかかるので、少し待つことになると思います。その内容でしたら予約がおすすめですよ。」とのこと。私もその辺は予想していて、「待たなくていいのなら聞いて帰ろうか」くらいの気持ちだったので、後日にすることにしました。

待ち時間なしで年金事務所を利用するコツ

本の上に乗った鎖付きの金色の懐中時計

どこの窓口も同じというわけではないかもしれませんが、朝一番は最も空いていると思われます。
そして、給付見込み額をはじめとする「個人の過去の情報が必要・時間がかかりそうな相談内容」について聞きたい方には、予約をおすすめします。
月曜の朝一に行った時はたまたまその該当窓口が空いていましたが、いつもそうだとは限りません。しかし、朝一の予約なら確実に待たなくて良いはず。(自家用車利用だと朝一は駐車場も空いていると思われますが、混んでいると予約していても駐車に困る恐れあり)そして予約していても、前の相談が長引いた場合多少待つこともあるのかもしれません。それとも時間制で、途中でも強制終了とされるのかしら……。

来訪相談予約は電話受付のみとなっています。(ネット予約のシステムなし) しかも電話がつながるのは平日のみ。それを知らずに前日に予約しようとしたのですが、月曜に行くので電話すらできなかった……。電話では当日の予約も受付できませんのでお気をつけて。

以下、ご参考まで。

来訪相談のご予約

「予約受付専用電話」
0570-054890ヨヤクヲ(ナビダイヤル)
050で始まる電話でおかけになる場合は
(東京)03-6631-7521(一般電話)
※週の初日は電話が繋がりにくいことがあります。
※当日の予約は予約受付専用電話では受付できません。前日
までにお電話ください。
※基礎年金番号のわかるものをご用意ください。(相談対象
者、請求者、配偶者等)

受付時間
月曜日から金曜日(平日)午前8時30分から午後5時15分

※土曜日、日曜日、祝日、12月29日から1月3日はご利用いただけません。

電話での年金相談窓口|日本年金機構

年金給付額(おおよそ)の計算は簡単

クッキーに書かれた数字と記号で、1+1=2と並べてある

日本年金機構のHPの該当ページを見ればわかることだったということは、年金事務所を訪ねた後にHP内をいろいろ検索していて初めて知りました。今までHPを詳しく見ようと思うこともなかったし、電話で聞くにしてもなんとなくかけづらい感じがあった私のように、「知りたいけどなんとなく放置している」方にやってみていただけたらと思います。

私の場合、国民年金第1号被保険者にあたります。職員の方の説明によると、「免除なしで普通に納付すると、保険料は1ケ月当たり 16,610円。おおよその計算ですが、納付額16,610円に対し、その1割の約1,600円が1年当たりの見込み給付額として積み上がっていく計算です。」とのこと。

たとえば1年(12ヶ月)分納付した場合、1ヶ月納付額の1割の約1,600円×12ヶ月=19,200円が1年当たりの見込み給付額となります。納付した月数に応じて積み上がっていくので、おおよそではありますが「1600円×ご自分の納付月数」で現時点での見込み給付額(年額)がわかります。
納付月数は、年金定期便やねんきんネット(利用登録必要)でご確認ください。

満額給付とするには20歳~60歳まで40年(480ヶ月)、欠かすことなく納付。上記の方法ですと、約1,600円×480ヶ月=768,000円(年額)という計算になります。日本年金機構のHPによると

1年で受け取れる年金額のめやす(令和3年度の金額)

老齢基礎年金
40年納付した場合
 780,900円
40年全額免除となった場合(国庫負担2分の1で算出した場合)
 390,450円

国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度|日本年金機構

となっていますので、かなり近い金額が計算できていることがわかります。

保険料免除を受けた期間の年金給付額についても、上記サイトでどのようになるのか確認できます。しかし文章での説明で、具体的な金額までは書かれていないので、おおよそのところを表にまとめてみました。
納付金額に対しての給付金額が下の表のようになっていますので、自分の該当する条件の納付月数に応じて計算していただくと、実際に受け取れるおおよその給付金額がわかります。

国民年金保険料・免除制度(令和3年度)

  
免除種類 納めた保険料額
(1ケ月当たり)
保険料免除された期間の年金額 支給額
(1年当たり)
40年左記条件と
なった場合
左記条件
1ヶ月分納付に
対する1年当たりの
積み上がり額
免除なし 16,610円 保険料を全額納付した場合の年金額 780,900円 1,626円
1/4免除 12,460円 保険料を全額納付した場合の年金額の8分の7
(平成21年3月分までは6分の5)
683,287円 1,422円
半額免除 8,310円 保険料を全額納付した場合の年金額の8分の6
(平成21年3月分までは3分の2)
585,675円 1,219円
3/4免除 4,150円 保険料を全額納付した場合の年金額の8分の5
(平成21年3月分までは2分の1)
488,062円 1,016円
全額免除 0 保険料を全額納付した場合の年金額の2分の1
( 平成21年3月分までは3分の1)
390,450円 813円

納付した金額の約1割が1年で返ってくることになるので、投資と考えると10年間年金を受け取ることができれば元は取れる計算になります。
免除には条件があり、それを満たしていなければ申請しても認められないことがあるとのこと。ただ「退職」の場合、その年は無条件で免除が認められるとのことでした。(しかしすでに1年分納付済だったので、相談した11月までの分は返金されず、12月と来年1~3月の4ヶ月分のみの返金になりますと言われました。「申請は来年になってからできます」とのことなのに、全額は返ってこないというのが、どういう理屈なのかよくわからず……)
全額免除だと納付ゼロでも満額給付の半分が受け取れるので、そうした方が良いのかなとも思いましたが、今後ずっと何らかの免除を受けた場合と満額納付のシミュレーションでも、納付金額以上の給付金額が同じになる期間の差が1年半くらいだったので、ま、いいかと。申請にも手間がかかりますし、申請してもどうやら私は免除が認められない可能性が高い?ようだったので……。

「現時点での基礎年金(国民年金)給付見込み額を簡単に計算する方法」のまとめ

  • 知りたいのは今まで納めた額に対する給付見込み額
    年金定期便に記載されているのは、今の雇用条件が続いた場合の給付見込み額。でも、とりあえず現状で納めた分に対していくらの給付見込みとなっているのかが知りたい。
    これから60歳まで結構な金額を納めることになるので、年金支給額があまりにも少ないようなら免除申請も選択肢に?
  • いざ、年金事務所窓口を訪問
    混む時間帯は確かにあるようだが、朝一は空いていて駐車も楽だった
  • 待ち時間なしで年金事務所を利用するコツ
    朝一に行く。
    給付見込み額をはじめとする「個人の過去の情報が必要・時間がかかりそうな相談内容」は予約がおすすめ。
    朝一の予約が最も確実なはず。(自家用車利用だと、予約していても混む時間帯は駐車に困るかも)
  • 年金給付(おおよそ)の計算は簡単
    現時点でのおおよその見込み給付額(年額)は「1600円×ご自分の納付月数」(免除を受けてない場合)

年金事務所窓口に行くのはなんとなく気が重かったのですが、今回訪れてみて、わりと気軽に行けるイメージに変わりました。感じの良い対応をしてくださる職員の方もいらっしゃったし、暖かくなった頃、もう一つの問い合わせをしに行こうと思います。
何より今までのもやもやがなくなって、本当にすっきりしたことがうれしいです。