ミニトマトの育て方・支柱を立てよう~倒れにくい・世話が楽な方法~

支柱の前に伸びた茎に雫が滴りそうなまだ青くて小さなトマトの実がついている 家庭菜園
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苗の植え付けが済んだら本支柱を立てましょう。
畑での露地栽培は天候の影響を受けやすいです。10年以上やってきた中での大ピンチは、ミニトマトの支柱が強風で倒れてしまった時。茎が折れてはいなかったので立て直して続行できましたが、もし折れてしまっていたらそこで終わってしまう可能性も

ミニトマトは成長すると株全体の重量も結構なものとなり、しっかり支柱を立てていないと支えきれません。加えて強風がきても倒れないような強度が必要です。「支柱? 棒を1本立てておけばいいんでしょ」と思われているなら、それはちょっと甘いかもしれません💦

いくつか方法もあり、今後のお世話に関わってくるところでもありますが、まずは「倒れない支柱」を念頭に置いて立てていきましょう。

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支柱立てのポイント

pointと一文字ずつアルファベットが書かれたサイコロが並んでいる

まず、大切なのは「倒れないこと」です。
支柱の立て方としてもっとも簡単なのは、ミニトマトのそばに棒を1本立てる方法です。が、畑で栽培する場合、この方法だと、かなり深く支柱を土に差し込んでいても、株自体の重みや強い風で倒れてしまう可能性は高いです。(何本も棒を使って頑丈な作りにしたつもりでも倒れたことがあるので、強風の時は毎年心配になります)
それにミニトマトは背丈が低く作られた品種でなければ、普通に2mを越したりしますので、支柱1本をまっすぐ立てる方法だと後々誘引がやりづらくはなってくるでしょう。(手が届く程度で摘芯するなら心配なし 摘芯:それ以上伸びるのを止めるため、生長点を切ること

できるだけ数本を組み合わせた方法で立てることをおすすめします。

【プランターの場合】
軒先に置いたり、雨風が当たらない場所へ移動させることもできますので、畑ほど天候の影響は受けにくいかと思われます。なので、少し簡易的なものでも良いかも。移動させるならあまり丈が高くない方が運びやすいです。
キットも売っていますので、選択肢も広がります。小学生が朝顔を育てる時に使うような支柱や、いろいろな仕様のものがあります。世話もしやすそうですし、巻きつけていくタイプは低くても丈が稼げるので、「地植えでなかったら私も使いたい」と思うくらい、とてもいいなと思っています。

支柱の立て方

晴れた日の浜辺に突き刺さっている数本の流木

しっかりした棒であればなんでも良いです。(あまり太いと扱いづらい) ホームセンターなどの園芸用品売り場だと支柱用の棒が売っています。支柱用であればどれを選んでも間違いないと思われますが、細すぎずある程度太さのあるしっかりしたもので、土に深く埋められるよう長めがいいでしょう。
トマトの根を傷めないよう、株元から離して立てます。

おすすめアイテム+楽ポイント

支柱を組む時に使うひもとしておすすめなのは、前回の植え付けの記事でもご紹介した麻素材のひもです。
これですと、支柱を解体した後、畑に放っておいても土に還りますので、拾い集めて捨てる手間がいりません。撤収作業が少し楽になりますし、100円ショップで購入できます。

合掌型(合掌仕立て)

合掌仕立ての作業をしている農家の人のイラスト

ミニトマトを挟むように両脇に支柱を立て、上に渡した支柱で全体を固定する方法。
この絵では1株しか植えていませんが、畑では何株か並べて植えることが多いと思われます。

支柱がかなり固定されるので、風に強く倒れにくい。下の図のように格子状に横方向の支柱を増やせば支柱全体の安定感がより増しますし、何よりも誘引した茎の固定が楽にできます。(縦1本の支柱への誘引は、誘引ひもの余裕なく茎を結びつけないと、どうしても茎が下がっていき固定できないため、あまりおすすめではない)

赤とピンクの支柱は、縦の支柱に編み込むように互い違いに組んでいます。可能であれば、このようにする方が、単に外側から添えて固定するよりも強度が高くなります。
支柱が曲がると次回使用する時に使いづらくなりますので、そのあたりは力の加減をしてください。

このまま上へ向かって誘引していった場合、一番上に届いたら下へ戻る方向や裏側へ誘引できるので、かなりの長さに成長しても対応できます。また、斜め上方向に誘引していくと、まっすぐ上に誘引するよりも長さを稼げます。こちらも一番上に届いたら、空いている場所へ誘引していくことができます。

上へ伸びることへの対処方法としては、収穫が終わった根本側の茎を下へ下ろすというやり方もあります。(「つる下ろし」といいます) 大体は、「ハウスで天井から吊ったロープに誘引して栽培し、途中でロープを下げる」という、プロの栽培方法のようですが、地植えでおやりになる方もいらっしゃるようです。
何株か並べて育てていると、隣の株と葉どうしがからまっていたり、誘引をほどいてやり直すのはとても大変だろうと思うので、私はやったことはありません。

行燈型(行燈仕立て)

上部(赤丸のところ)でまとめて固定
横方向の支柱(赤い線)を足して固定
朝顔用のキットも使えます

ミニトマトを囲むように3~4本支柱を立て、茎をぐるぐる巻きつけていく方法。上部をまとめたりして固定することで安定感も出ます。
巻きつけることで長さを稼ぎ、上に伸ばすよりも低く育てられて世話がしやすそうなので、私の理想の方法です。プランター栽培であればキットが売っていますし、一番おすすめかと。
地植えでもできないものかとずっと思っているのですが、マルチに穴を開けずにうまく支柱を立てる方法が見つからず、結局合掌仕立てで育てています。

「ミニトマトの支柱の立て方」のまとめ

  • 支柱立てのポイント
    まず、倒れないようにしっかり立てる。
    「成長すると株の重みはかなりのものになる+強風」に耐えられるような強度が必要。
    深く差し込んでいても、土に1本立てるだけの支柱は安定しづらいので、あまりおすすめではない。
  • 支柱の立て方
    ・合掌型(仕立て)
    ・行燈型(仕立て)
    支柱の数を増やして組むようにすると、強度が上がり安定感が増す。
    横方向の支柱を足すことで茎がしっかり固定され、誘引もやりやすい。

ところで、ミニトマトの仕立て方はお決めになっていますでしょうか? 「仕立てって何?」と思われた方は、次の記事をご一読ください。 日々のお世話と合わせてご紹介しています。