ミニトマトの育て方・日々のお世話編~水やり・わき芽掻き&株の仕立て方~

トマト畑で茎に伸ばしている手 家庭菜園
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植え付けが終わると、日々の世話が始まります。
「畑に毎日足音を聞かせてやると、おいしい作物ができる」と言いますが、ミニトマトは2~3日に1回位でも大丈夫。基本的にやる作業や、株の仕立て方についてまとめました。

10年以上「水やりをしない」でミニトマトを育ててきた、独自の方法もご紹介しています。少しは水やりに対する気持ちが楽になるかもしれません。ご興味があれば、読んでみてください。

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水やり

緑の茂った畑へ水やり、じょうろからシャワーのように水の粒が噴出している

畑の作業といえば、やっぱり水やりでしょうか。
やるなら、朝の涼しいうちが良いようです。
トマトの成長は日中に活発で、その間は水分を必要としますが、夜は活動が抑えられるため、水分をそれほど必要としていません。(ましてや実がなる時期は夜に糖分を蓄えますので、夜に水やりをすると水っぽい味のトマトになってしまいます。実がなる時期の水分の与えすぎは、味にも影響しますし、実割れの原因にもなるのでお気をつけください。) 日中の温度が高くなってから与えると、水の温度が上がりすぎてトマトを傷めてしまいます。
もともとトマトはアンデスの高地が原産の作物で、乾燥には強いです。夕方しおれた感じで心配になっても、朝には元気に戻っていることがほとんどですので、水やりしたい気持ちを我慢して見守ってみてください。
水をやる時も葉と土の乾燥状態を見ながら、どちらかというとやりすぎてしまうことに気をつけて量を加減しましょう。

ここからは「私が地植えで栽培している方法」をご紹介します。
しかし、この方法が良いのか悪いかのはわかりません。同じようにやったとして、絶対うまくいくとも言えません。ただ、「こういうやり方でもちゃんと育つ」ということで、水やりを少し気楽に思っていただけるといいかなと思っています。
私は10年以上家庭菜園でミニトマト栽培をやってきていますが、実は毎年、植え付け時の最初の1回しか水をやったことがありません。そんな環境でもちゃんと育っていますし、毎年しっかり収穫できています。

きっかけは、「ミニトマトの品種選び」の記事でご紹介した、「トマトを水切りして育てる」という方法で、甘くて味が濃いトマトができると知ったことからです。

畑の環境はハウスでもなく簡易的な屋根もないまったくの野ざらしで、高さ20㎝あるかないか位の畝にシルバーマルチを張っています。マルチで少しは保湿性が上がっているかもしれませんし、地植えですからトマトもある程度広めに根が張れるでしょうが、せいぜいその程度の畑です。そのような環境でも、雨だけで成長に必要な水分は確保できるようで、枯れそうだと心配になったこともなければ、枯れてしまったことも一度もありません。

逆に心配になるのは、梅雨時期や大雨で水分供給が過剰となることです。実が付く時期に急激に大量の水分を吸収すると、中身の水分による膨張にトマトの皮が耐えきれず、ただでさえ実割れが起こりやすくなります。私の栽培方法で日頃の水分吸収が多少抑えられているのであれば、同じ多量の雨だったとしても、水やりをして育てたトマトより水分の影響は受けやすくなっている可能性はあります。それで実割れの確率が少しは上がっているかもしれませんが、印象としてそんなに多いとは感じていません。水やりをして育てたことがないので比較ができず、実際どうなのかはわからないのですが……。

ただしこの方法は、やれるとしても地植えの場合のみです。プランターではおそらく枯れると思われますので、やらない方がよいかと。(水分をかなり控えめにしただけでも株が弱々しく、固い小さい実が少ししかなりません:市販の「水切りトマト」が「大玉」の品種だと知らずに、初めてのミニトマト栽培で鉢と畑の両方を水分を控えてやったことで実証済)
プランターだと土の量が少ないので水分保持が難しく、水やりは毎日に近いくらいの頻度で行うことになると思います。それでも必ずしも「毎日必要」というわけではないので、天候や土の乾燥具合、そして何よりもトマトの株の様子をよく観察して行うようにしてくださいね。

誘引

黄色と黄緑の色鉛筆をトマトの茎と支柱に見立てて麻のひもで8の字で固定して「誘引」を説明

伸びてくる茎に紐をゆるく8の字にかけ、支柱に固定していきます

トマトの茎にひもをゆるく8の字にかけて支柱へ誘引している

成長するにつれ次第に茎も太くなっていきますので、余裕がなくなっていないかその後もしばらくは確認することをおすすめします。
伸ばしたい方向へ誘導していくのですが、場合によっては隣の株との兼ね合いなどで、誘引場所を変更する必要が出てくることもあるので、ほどきやすい結び方にしておいた方が良いです。(撤収作業もやりやすい)

おすすめアイテム

植え付け記事でご紹介しましたが、今後の誘引も「麻ひも」がおすすめです。

こちらの記事でご紹介しています

わき芽かき(& 仕立て方を決める)

トマトの茎のアップ、葉の付け根から伸びた脇芽

育つままに放っておくと、トマトはわき芽がどんどん出てきてとんでもなくバッサバサに茂った株になってしまいます。必要ない枝葉に無駄に養分を使わせないためにも「わき芽かき」が必要なのですが、その前に株の仕立て方を決めましょう。

仕立て方とは?

トマトの主枝のみを育てていくやり方を1本仕立て、主枝+1本のわき芽を育てていくやり方を2本仕立てといいます。
少ない実に養分を集中させて味の良いものを作りたいのなら1本仕立て収量を増やしたいのであれば2本仕立て(収量は1本仕立ての約1.5倍)や3本仕立てで育てます。収量を増やすと理論的には味が落ちるとのことですが、私はある程度収量が欲しいので2本仕立てしかやったことがなく、比べたことがないので実際のところはわかりません。農家の方はプロのお仕事をされるので、収量を抑えた分は確実においしさにつながると思うのだけれど(間引いたりもしますよね)、家庭菜園でも差は出るものなのでしょうか……。
1本仕立てなら主枝だけを育てて、わき芽はすべて取り除いていきます。2本仕立てなら、1段目の花房直下のわき芽が強くて良く育つのでこれを育てていき、その他のわき芽は取り除きます

わき芽かき

わき芽とは、茎や葉の付け根から生えてくる芽です。

トマト株の根本と葉の付け根の脇芽の説明

わき芽は小さいうちなら手で摘み取ってOK。手で取りにくいくらい大きくなってしまった場合は、ハサミ(病気予防のため消毒推奨)で切り取ります。1週間でかなりの大きさに育ちますので、2~3日おきに取ることをおすすめします。摘み取った跡が昼間に乾燥するので、取る時間帯は朝が良いです。
葉の付け根だけでなく、根本からも新たに枝が伸びてきますので、そちらもきちんと取りましょう。根本は一度取ったら終わりではなく、しばらくするとびっくりする大きさでまた生えていたりしますので、時々確認してください。

わき芽を使えばさらに株を増やせます

摘み取ったわき芽の根本を水につけておくと根が出てきます。それを土に植えると、新たなミニトマトの株を増やすことができるのです。
やってみたことがあるのですが、ちょっと大きく育ってしまったわき芽の方が成功しやすかったです。わき芽を直接土に植える方法もありますが、根を生やしてからの方が私はうまくいきました。ただ、購入した苗から育てた株ほどの元気の良さはなかった印象です。

「ミニトマト・日々のお世話編~基本作業と仕立て方~」のまとめ

  • 水やり
    天候や土の状態・株の様子を見ながら、午前中涼しいうちに行う。やりすぎには気をつけて。
  • 誘引
    茎と支柱にゆるく8の字にひもをかけて固定。茎に対して余裕があるか、しばらくは確認を。
  • わき芽かき&仕立て方
    ・実を充実させるなら1本仕立て、収量を取りたいなら2~3本仕立て
    ・葉の付け根や根本から伸びるわき芽は、小さいうちに摘み取ると楽(2~3日おき位がベスト)
     根本はまた生えてくることがあるので、時々確認
    ・わき芽で株が増やせる

次は「花が咲いて~実の付き始め頃のお世話」についてご紹介します。花に噴霧して実付きを良くする薬剤も売っていたりしますが、使わなくてもちゃんと実を付ける方法もありますのでね。
株が育ち過ぎている場合は実付きに影響が出ることもあり、その場合は対処も必要です。株をチェックするポイントも紹介しますので、ご自分の株の確認にお役立てください。