ミニトマトの育て方・日々のお世話編~花の着果率UP&茎が折れた時は?~

ミニトマトの花一輪のアップ 家庭菜園
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トマトの花が咲くと勝手に実がつきます。しかし咲いた花が全部実になるわけではありません
薬剤を使う方法は確率もすごく上がるようですが、それには及ばずとも何もしないよりは着果率が上がる方法があります
日々のお世話にひと手間プラスして、ミニトマトの収量増を目指してみませんか?

また、これから茎が太く育っていくと、「茎が折れた!」というトマト栽培での一番の悲劇に遭遇することもあるかもしれません。まあ、何度遭遇しても一瞬呆然としてしまうのですが、初めてだったらなおさらですよね。
でも「折れたら終わり」ではないので、あきらめないで~😊 知っていれば役に立つ(こともあるかもしれない)、必見の内容となっております。

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着果率を上げよう

まだ付いたばかりの小さくて青いミニトマト

大玉に比べると、ミニトマトの品種は着果率が高いようです。(特にプランター栽培)

トマトの花の中にはおしべとめしべが一緒に存在し、何もしなくても受粉が行われる環境にはあるのですが、実際は全部が実になるというわけではありません。

甘い品種についての記事の「良い苗選び」のところで触れましたが、一番花が実になるかどうかは重要なポイントです。一番花が実にならなければ、その後の収穫量に影響するからです。
一番花が咲く時期の気温が低いと、受粉してくれる虫の活動が活発でなく受精不良となることがあるそうです。また、 栄養が十分でない株だと花の質が落ち、受粉の能力も低くなるとのことです。ということは、実が付きだした頃は順調でも、しばらくして栄養不足となってしまったら、受粉確率が落ちる可能性も。

着果させるために、プロの農家さんのように薬剤(ホルモン剤:市販もされています)を使う方法もあります。が、せっかく家庭菜園で育てるのですから、無農薬栽培であったり有機栽培など、ちょっとこだわってトマトを作ろうとしてしている方も多いのではないかと思います。

そういう時におすすめなのが、「花を揺らす」という方法です。
薬剤使用以外で着果の確率を上げる方法としては、「風を当てる・花を揺する・ミツバチなどの虫を入れる」といったやり方があるようなのですが、「花を揺する」でしたら、器具も使わず一番手っ取り早くできます。花を指ではじいたり、トントンと軽く叩いて揺らしてやりましょう
花の寿命は咲いてから約3日、めしべの受粉能力があるのは2日位とのことです。さらには花の機能の細かい部分も関係してくるようですが、とりあえず「揺らす」ことで着果率アップを狙いましょう。

私も花を揺らすことはしていましたが、ただ着果率が上がるということしか知らずにやっていました。今回記事にするに当たっていろいろなサイトを読んで回る中で、さびまりさんの「さびまりの野菜栽培ブログ」で、花の寿命や受粉の仕組みの詳細について知り、とても読み応えがありましたのでご紹介いたします。

さびまり|トマトを育てるのがもっと楽しくなる方法。【トマトの受粉と着果の仕組みをわかりやすく解説】|さびまりの野菜栽培ブログ|2021.08.12

茎が折れても大丈夫!(十中八九)

前足を骨折してギプスをした横向きの犬

株が育ってきて、花や実と支柱の具合がどうにも気に入らない感じになった時、私は誘引場所を変えます。
支柱の隙間を縫うように茎を動かしたりするのですが、慎重にやっているとはいえ、茎の耐えられる角度や力加減を見極めることは難しいです。その頃には茎も成長して太くなっていますので、ボキッと折れてしまい茎の80%くらいが離れた状態になったことも。
朝わき芽かきに行くと、前日の風で茎の途中からありえない方向へお辞儀をしていたりとか。畑あるある?かどうかはわかりませんが、折れたからといってあきらめるのはまだ早い。そう、

「トマトは強い」

のです。ある程度の乾燥だって耐えられるし、わき芽だって株になるくらいですからね。ここは発見次第、なるべく早く固定です。(人間ならギプス)

できるだけ茎を元の位置ぴったりに戻し

テープ類でぐるぐる巻きにして、しっかり固定

そんなんでいいの?と思うかもしれませんが、こんなんで大丈夫。私はセロテープでやっておりました。折れた部分が動かないようにがっちり固定しておけば、いつもそのまま何事もなかったかのように育ってくれましたよ。(思うに、「折れた」でなく「切れた」でも、位置をぴったり戻すことができれば大丈夫なのではないかと……。)

知っておくと、いつかこういう場面に遭遇してもあわてず対処できます。お世話中にもしも茎を動かす場合は、くれぐれも注意してくださいね。

【余談ですが】育ててきたミニトマトに感じること

青い野菜をバックにこんもりと盛られたミニトマト

十数年ミニトマトを育ててきて、失敗もありますが、薬剤のお世話になるトラブルには遭ったことがなく、農薬的なものは使わずにやってこれています。
たまたま家にあった石灰・肥料などが有機素材だったことから、ずっとそういうものだけを使って育ててきた中で感じることが一つあり、「どうも家で採れたミニトマトは日持ち期間が長いような気がする」のです。

市販のトマトは収穫日がはっきりわからないので、正確な比較をすることはできません。でも、家で育てたトマトは完熟してからの収穫で、採れすぎて食べるのが追いつかずかなり日数が経っているにもかかわらず、「柔らかくなった」とか「傷んでしまった」というはっきりした記憶がなく、「よく持つな~」という印象はずっとあったんですよね……。
売っているおそらく大玉品種のトマトは、そこまで日持ちする印象はないですし、なんなら時には傷むのが早いものもあったりしませんか?? 先日初めて買ったミニトマトも、数日経つと柔らかさが出てきたように感じましたけど、普通市販のトマトはそういうもののように思います。

育てたミニトマトが日持ちしているとしても理由は特定できませんが、もしかしたら有機石灰とバットグアノを使っている影響があるのかもしれません。
「土作り編」の石灰の記事でご紹介したように、有機石灰の特徴として「収穫後の日持ちがよくなる効果」があるそうなのです。 元肥に加えたバットグアノにも、同様の効果があるという説明があったりするので、この二つの効果によるものだとしたら腑に落ちるなと思います。

「売ってるトマトよりは日持ちする気がする」という、そんなにたいしたことでもなければ確認もできないことではありますが、もし興味を持たれた方は「有機石灰+バットグアノ」の組み合わせでミニトマト栽培をやってみてはいかがでしょうか。

「ミニトマトの育て方・日々のお世話編~花が咲いた&茎が折れた時~」のまとめ

  • 着果率を上げよう
    花を揺すって受粉を促します
  • 茎が折れたら
    できるだけぴったりと元の位置に戻し、テープ類でぐるぐるまきにしてしっかり固定
    トマトは強いので、高確率でそのまま育ちます
  • 【余談ですが】育ててきたミニトマトに感じること
    有機石灰とバットグアノの影響なのか、日持ち期間が長い印象

植え付けたミニトマトが、しっかり根付いてきてくれた頃かと思います。
元気がない株には肥料が必要かもしれませんが、かなり茂ってきたものは要注意です。実が付き始める前に元気が良すぎる株は、実が付かずに株だけ大きくなる「つるボケ」になる可能性があります。
次の記事では「株の状態を判断するチェックポイントと対処方法」をご紹介します。